popoのブログ

超短編(ショートショート)

扉のむこうに

ある日、私は仕事から帰ってとても疲れていたので、

そのままソファーですぐに眠りにつきました。

しかし、しばらくすると私は奇妙な夢を見ました。

私は森の中にいました。周りは木と草で、空気は新鮮で澄んでいました。

私は歩いていると、小さな家を見つけました。

白い壁は綺麗に手入れされていて、玄関の扉は木で出来ていました。

私は小さな家に近づき、ドアをノックしました。

しばらくすると、ドアが開き、老婆が出てきました。

老婆は白髪で、顔にはしわが寄っていました。

彼女は私に微笑んで、中に入れてくれました。

家の中は暖かく、居心地が良かったです。

テーブルの上にはパンとチーズが置いてあり、私はそれらを食べてお腹を満たしました。

食べ終わった後、私はソファーに座って老婆に話をしました。

老婆は私に、この森で長い間暮らしていることを教えてくれました。

彼女は森の動物たちと話ができるようになり、彼らの助けを借りて生きているといいました。

私は老婆の話に興味を持ち、彼女の話を聞きながら、森の美しさに魅了されました。

しばらくすると、私は夕方の空を見上げました。太陽が沈もうとしていました。

私は老婆に別れを告げ、森を後にしました。

そこで私は目を覚ましました。夢の中で見た森のことを考えました。

私はその夢を忘れることができずにいると、しばらくして、もう一度森に行く夢を見ました。

私は再び同じ老婆に会い、彼女の話を聞きました。

どこかこの前の老婆と違い元気もなく、家は木で出来ていて屋根は藁で覆ってありました。

家の中に入ると部屋も散らかったままでした。

悲しいことに彼女はもう何年も家から出ていないと言います。

あきらかにこの前とは違う老婆でした。

私はとっさに老婆の手を引き玄関を出て森の中に行きました。

気が付くと目の前には大きな熊がいました。熊は「出ていけ!」と叫んで襲ってきました。

老婆は腰を抜かしてその場から動けず泣き崩れます。死を覚悟したのです。

その時どこからともなくリスやタヌキ、シカに鳥たちまでもやってきて

「出ていくのはお前だ!」と彼らの何倍もする大きな熊を撃退してくれたのです。

泣き崩れた老婆に動物たちは「もう大丈夫だよ。」「僕たちがいるから。」と言いました。

この前にみた夢の昔の話だったようです。

私は思いました。彼女は一歩外に出たことで動物たちという友達ができて

共に生きる楽しさを知ったのだと。

そして彼女は最後に「ありがとう」と私に言いました。

そして私は目を覚ましました。なんだか今日はいい一日になりそうだ。

そう思ったのでした。