商売はあきないという。
たくさんの人と出会い、
毎日、様々な話がある。
今日は何がある?
今日は何があった?
その、ひとつひとつの会話が
私にとって毎日を楽しくする。
だから「あきない」という。
そしてそのみんなは、笑顔を見せる。
時折起こる笑い声すら幸せに感じる。
だからこそ「笑売」という。
きっとそこを面白くないと思えば、
愚痴や不満が飛び交い、
あの店はダメだ。などと「傷売」となる。
それが続けば誰も寄り付かない。
そして迎える先は「消売」だ。
今、みんなが笑顔になる商売をしているのだろうか?
私は自問自答する。
「おはよう!」
その一言が大切で
「ありがとうございます!」
その一言が感謝だ。
私は立派な人間でもない。
だからといって最低な人間でもない。
この町に、ここの人に、
少しでも笑顔が増えればいいと思う。
それが私にとっての商売であり、
あきないなのだ。