満面の笑みを浮かべ、私は何度も雑誌のページをめくった。
そこには、我が子が産まれたときのような感動と、
長年の夢が叶ったような高揚感が入り混じっていた。
数年前、一念発起して立ち上げた小さなアパレルブランド。
デザイン画を何度も描き直し、試行錯誤の末に
作り上げた服たちは、私にとっての宝物だった。
しかし、世の中に知ってもらうには、大きな壁があった。
資金も人脈も限られた中、SNSや小さなマーケットへの出店など、
できる限りのことをしてきた。
それでも、大手ブランドが並ぶような雑誌に掲載されるなんて、
夢物語のように思えた。
それが、まさか現実になるとは。
掲載されたのは、ファッション業界で人気の雑誌。
もちろん、みんなから見ればただの広告。
なのかもしれない。
それでも私は、この雑誌に広告掲載されることは
少なからず認められている。そう思った。
そして、自分たちのブランドが、多くの人の目に触れると思うと、
心臓がドキドキした。
同時に、責任感も感じた。このチャンスを逃すわけにはいかない。
もっと多くの人に、私たちの服を着てもらいたい。
そして、このブランドをもっと大きくしたい。
「私は何があってもくじけない！」
「このブランドに人生をかけるんだ！」
創業当初からの想いを胸に、私は改めて決意を新たにした。
「この喜びを忘れずに、もっと良い服を作り続けよう！」
この言葉は、私にとっての新たなスタートライン。
これからも、情熱と創造性を燃やし、
自分たちのブランドを成長させていきたい。
この小さな一歩が、いつか大きな花を咲かせることを信じて。
