popoのブログ

超短編(ショートショート)

思い出がいっぱい

陽だまりの部屋で、おばあちゃんは

アルバムを膝の上に広げていた。

 

指先で丁寧にページをめくりながら、昔の写真を眺めている。

 

そこには、幼い頃の家族の写真、学校での遠足の写真、

恋人との日の写真、そして今を写した写真が収められていた。

 

おばあちゃんは、写真を見ながら、遠い昔のことを思い出していた。

 

「この写真は、お父さんがまだ大工だった頃の写真ね。頑固なお父さんだったわ」

 

「この写真は、私が幼稚園に通っていた頃のものね。先生と友達と一緒に遊んでいたわ」

 

「これは、小学校の卒業式の写真。みんなと写真を撮るのが嬉しかった」

 

「これは、愛する人との日の写真。誓いを交わした瞬間を今でも鮮明に覚えている」

 

おばあちゃんは、写真を見ながら、幸せだった日々を懐かしんでいた。

 

「こんなにも楽しかったんだね」

 

「家族と過ごす時間は、本当に幸せだった」

 

「人生には、たくさんの思い出があるんだね」

 

おばあちゃんは、アルバムを閉じて、ゆっくりと立ち上がった。

 

「もう、日が暮れてしまったわね」

 

おばあちゃんは、窓の外を見つめた。

 

「今年も、もう終わりだね」

 

おばあちゃんは、今年もたくさんの思い出を作ったことを嬉しく思っていた。

 

「来年も、また素敵な思い出を作っていきたい」

 

おばあちゃんは、アルバムを元の場所に戻し、部屋を後にした。

 

そして、今年もまた、おばあちゃんの思い出は、

アルバムの中に大切に保管されることになった。