popoのブログ

超短編(ショートショート)

新たな一歩

主人公の舞は、平凡な毎日を送るOL。

仕事に追われ、家と会社の往復だけの日々に、

心の奥底で何かが満たされない思いを抱えていた。

 

そんなある日、仕事帰りに立ち寄ったライブハウスで、

彼女は衝撃的な音楽に出会う。

力強い歌声と、魂を揺さぶるようなメロディ。

それは、これまで彼女が触れてこなかった世界だった。

 

音楽に心を奪われた舞は、毎日のようにライブハウスに通い、

様々なジャンルの音楽に触れていく。

そして、彼女の中で何かが変わり始める。

 

ある日、舞は小さなライブハウスで、

マチュアバンドの演奏を聴く。

そのバンドは、自分たちの思いを込めたオリジナル曲を演奏していた。

 

舞は、彼らの音楽に共感し、涙を流した。

そして、彼女は気付く。

「私も、自分の気持ちを音楽で表現したい」と。

 

楽経験ゼロの舞は、楽器店に足を運び、ギターを手にする。

最初は戸惑いながらも、毎日練習を重ねるうちに、

少しずつ、少しずつ弾けるようになっていく。

 

そして、彼女は小さなライブハウスのオープンマイクに出場する。

緊張しながらも、自分の思いを込めた歌を歌い上げる。

 

)

閉ざされた世界に 生きていた私

どこへ向かうのか わからずにいた

 

ある日、聞こえた 魂の叫び

心を揺さぶる 熱い調べ

 

未知なる世界 待っている

自分を信じて 歌おう

 

舞の歌は、聴衆の心に響いた。

演奏後、多くの人が彼女に話しかけ、励ましの言葉を贈った。

 

その日から、舞の生活は一変した。

音楽を通じて、様々な人と出会い、語り合い、支え合う。

 

音楽は、彼女に新たな世界を見せてくれた。

そして、彼女自身もまた、音楽を通じて、

誰かの心を照らす存在になっていく。