私は明るく元気な女子高生「杏」
高校生活最後の年を迎え、
卒業までの日々を大切に過ごしていた。
同時に、いつも周りの友達に支えられていることに気が付いた。
卒業まで、みんなに「ありがとう」と伝えたい。
私がいつものように笑顔で学校の門をくぐると、
「あん!おはよう!」と肩をポンッと叩くひかり。
「ひかり!ありがと!」
「えっ?なに?おはよ!でしょ??」
「あっ。うん!おはよ!」
教室では、親友の「優子」がいつものように
大きな声で話しかけてくれる。
「ねぇ!みてよ!これ可愛いでしょ!?」
優子はどうやらポーチを買ったようだった。
「うん。かわいいね。」
「何それ!?微妙な反応じゃない!?キャハハ」
「そ、そんなこと・・・」
「ねぇ!今度の休み一緒に遊園地いこ!!」
私は心の中で「いつもそばにいてくれてありがとう」とつぶやき、
優子との他愛もない会話を今日も楽しむ。
授業中、隣の席の「健太」が困っていることに気づいた。
私は、そっとノートを貸してあげた。
健太は照れながら「助かったよ、ありがとう」と言い、
私は内心、先に言われちゃった。と思いながら、
「どういたしまして。いつもありがと。」と笑顔で返す。
健太は??っという顔をしている。
昼休み、仲良しグループのメンバーと一緒にお弁当を広げる。
みんなで好きな音楽や将来の夢について語り合い、笑いが絶えない。
私は、このかけがえのない時間に感謝の気持ちでいっぱいになる。
放課後、部活に向かう。
運動部のマネージャーをしている私は、
部員たちを精一杯サポートする。
練習後、部員たちは「おつかれ」と言う。
私は、「青春をありがとな!」と胸が熱くなる。
休日に私は、一人暮らしをしている祖母の家に行く。
祖母はいつも温かく私を迎えてくれ、
手料理を振る舞ってくれる。
「杏ちゃん、おいしいかい?」
「うん!いつも美味しいご飯ありがと」
祖母の笑顔に心が安らぐ。
「ありがとう」
私にとって、その言葉は感謝の気持ちと、
私を育てる魔法の言葉。