popoのブログ

超短編(ショートショート)

こどもの日

レゴシティの住人たちは、

「こどもの日」を特別な一日にしようと、

何日も前から秘密の計画を進めていました。

 

建設作業員のボブは、カラフルなブロックを積み重ねて、

大きな虹のアーチを作っています。

科学者のエイミーは、シャボン玉製造機を改良して、

空いっぱいにキラキラと輝くシャボン玉を飛ばす準備をしています。

そして、音楽好きのDJリッキーは、子どもたちが

踊りだしたくなるような、ごきげんな音楽を選曲していました。

 

いよいよ「子どもたちの日」当日!

朝から、たくさんの子どもたちが、

目をキラキラさせながらレゴシティにやってきました。

街の入り口では、ポリスのケリーと

パイロットのマックスが、笑顔で子どもたちを出迎えます。

 

「ようこそ、レゴシティへ!今日は一日、楽しんでいってね!」

 

子どもたちが街に入ると、そこはまるで夢のような光景でした。

高くそびえ立つ虹のアーチの下では、

たくさんのレゴのミニフィギュアたちが、

ゲームコーナーを開いたり、

フェイスペイントをしてあげたりしています。

パン屋のミリーは、子どもたち一人ひとりに、

特別なレゴブロックの形をしたクッキーをプレゼント。

消防士のフレッドは、本物の消防車に乗せて、

街の中をパレードしてくれました。

 

広場では、DJリッキーの奏でる音楽に合わせて、

子どもたちが楽しそうに踊っています。

エイミーが作ったシャボン玉が、太陽の光を浴びて、

虹色に輝きながら空へと舞い上がっていきました。

子どもたちは、歓声を上げながら、シャボン玉を追いかけたり、

レゴのミニフィギュアたちと一緒に写真を撮ったりして、

思い思いの時間を過ごしています。

 

お昼になると、大きなテーブルには、

色とりどりのレゴブロックで作られた、

おいしそうな料理がたくさん並びました。

ハンバーガーやピザ、フルーツポンチなど、

子どもたちの好きなものばかりです。

レゴのシェフたちが、手際よく料理をサーブしてくれます。

 

午後は、レゴブロックを使った

特別なコンテストが開かれました。

「未来のレゴシティ」というテーマで、

子どもたちは思い思いの作品を作り始めます。

想像力豊かな作品が次々と完成し、会場は熱気に包まれました。

審査員長の市長は、どの作品も素晴らしくて、

なかなか一つに決められないと、うれしい悲鳴を上げていました。

 

そして、夕暮れ時。

今日一日、レゴシティで楽しい時間を過ごした子どもたちに、

レゴの仲間たちから、特別なプレゼントが贈られました。

 

それは、世界に一つだけの、

自分の名前が入ったレゴブロックです。

 

レゴシティには、子どもたちの笑顔と、

楽しい笑い声がいつまでも響き渡っていました。