私は、私の美しいバラを故郷に残し、
たくさんの星を巡り、私はあなた方の星に降り立ちました。
王子と呼ぶ者もいますが、
私はただ、遠い小さな星から来た旅人です。
私はたくさんの大人たちに出会いました。
彼らはいつも忙しそうで、
一番大切なことを見失っているように見えました。
数字を数えたり、会議をしたり、
そして最も驚いたのは、彼らが皆、
自分だけの「箱」に閉じこもっているかのように見えたことです。
でも、あなた方、子どもたちは違いますね。
あなたたちの瞳は、まだ光を宿し、
「本当に大切なもの」を見つめる力を持っています。
それは、絵の中に隠された羊を見つけるような、
あるいは夕焼けの美しさに心を奪われるような、そんな純粋な心です。
私はかつて、美しい花畑を見ました。
たくさんのバラが咲いていて、私のバラと同じように見えました。
でも、私のバラは、私にとって世界にたった一つだけの存在です。
なぜなら、私は彼女に水をやり、風から守り、
彼女の愚痴を聞いてあげたからです。
「心で見なくちゃ、ものごとはよく見えない。」
「肝心なことは、目に見えないんだよ」と、
私のキツネが教えてくれました。
あなた方も、周りの世界を、
そして人々の心を、どうか心で見てください。
あなた方も、友達との笑い声、家族との温かい時間、
そして小さな命への優しい気持ちを感じてください。
そうすれば、きっとたくさんの素晴らしいもの、
そして本当に大切なことを見つけることができるでしょう。
そして、最後に一つ。
あなた方一人ひとりが、自分だけの特別な星を持っています。
その星は、あなたたちの個性であり、夢であり、心です。
どうか、その星を大切にしてください。
そして、その星を輝かせるために、毎日を大切に生きてください。
いつか、もしあなた方が夜空を見上げて、
私の小さな星を見つけたら、どうか思い出してください。
遠い星の旅人が、あなたたちの輝かしい未来を心から願っていることを。
あなたたちは、どんな「大切なもの」を、
心で見つけているのかな?