一攫千金を夢見るフリーターの青年、大介は、
世界規模のオンラインゲーム大会
「ワールドチャンピオンシップ」への出場を決意する。
優勝すれば、賞金1億円が手に入り、人生が一変する。
しかし、強豪揃いの大会で、大介のゲームスキルは果たして通用するのだろうか?
大介は、小さなアパートの一室で、パソコンに向かっていた。
手元には、長い年月間練習してきたゲームコントローラー。
何度も何度も練習を重ね、完璧だと思える操作を身につけた。
大会のテーマは「チームワーク」。
大介は、オンラインで知り合った仲間たちと
チームを組み、優勝を目指していた。
果たして、彼らのチームワークは、
強豪チームに勝つことができるだろうか?
大会当日、大介は緊張しながら会場に向かった。
会場には、世界中から集まったプレイヤーたちが集まり、
それぞれが自信満々の表情をしていた。
そしていよいよ、大会が始まった。
大介たちは、最初の試合から順調に勝ち進み、決勝戦まで進出。
しかし、決勝戦の相手は、世界最強のチームだった。
大介たちは、必死に戦うが、
相手チームの圧倒的な強さに押され、苦戦を強いられる。
「どうする!?」「早き指示くれ!」「急げ!」
チームの戦略を立てる仲間も相手の強さに戸惑いを隠せない。
「あー!やばい!」「きたぞ!」「逃げろ!」
「時間がない!」「やめろ!」「戻れ!」
チームワークがどんどんと崩れていた。
しかし、大介は諦めなかった。
「待て!」「よく見ろ!」「全体を見ろ!」
その言葉が突破口になる。
「よし!右に廻れ!」「俺は後ろに行く!」
「そこまで引き付けてくれ!」「必ず前にくる!」
仲間たちと力を合わせて、最後の逆転を狙う。
これまでの努力が走馬灯のように駆け巡る。
(ここで逃げちゃいけない!)
「一か八かだ!いくぞ!」
カタカタカタカタカタ!!ガタガタガタ!!
「よっしゃー!」
ついに、大介たちは奇跡的な逆転を果たした。
「うそだろ!」「あそこから!」
会場は、彼らの勝利に沸き上がった。
試合後、相手チームに声をかけられた。
「ありがとう。楽しかったよ。」
「悔しいけど…俺たちはこれでまた強くなれる。」
「ああ。またやろう!」
がっちりと握る手は友情へと変わっていた。
そして大介は、優勝賞金1億円を手にして、人生が一変した。
大介が求めていた大金は自分のことに使わず、
多くのお金をゲームの開発と多くの大会への寄付に使った。
「自分のやりたかったことを見つけたよ。」
彼は新たな人生を歩み始めた。