popoのブログ

超短編(ショートショート)

雑談

Tシャツを作るぞ

この小さな町にあるダンススクール。 そこには、バレエ、ヒップホップ、ジャズなど、 様々なジャンルのダンスを学ぶ子どもたちが集まっていた。 そのスクールは活気あふれるもので、 みんな、それぞれの夢に向かって、一生懸命練習していた。 ある日、ダンス…

民主主義の花

遥は、生徒会で学校改革を進めていた。 古い校則の見直しや、 生徒主体のイベント開催など、 様々なアイデアを提案する。 しかし保守的な先生達からの反対にぶつかる。 「今まで通りでいいだろ」 「先生たちに任せなさい」 「ああ。ダメだ。ダメ」 特に、生…

勇気

少年は、夜になると布団の中に顔を埋め、 なかなか眠れなかった。 窓の外から聞こえる風の音や、 壁の模様が、彼の想像力を掻き立て、 様々な形の怪物に見えてしまう。 少年は何度も母親に「怖いから一緒に寝て」と頼んだ。 母親は優しく少年を抱きしめ、 「…

喜多方ラーメンまつり

喜多方ラーメンまつりの屋台街は、 活気に満ちていた。 湯気と食欲をそそる香りが入り混じり、 人々の笑顔が溢れている。 その中で、ひときわ目を引く店があった。 老舗のラーメン店「喜多方屋」の屋台だ。 店主は、この町で生まれ育ち、 ラーメン作り一筋に…

「あの虹はあなたの希望よ。」 ママにそう言われたのは 私がまだ幼い頃。 いつかきっと あの色とりどりの虹のように 明るい未来がやってくる。 私はそう信じていた。 小学2年生の時、 私はパパとキャンプに出かけた。 目の前には綺麗な川があり 私は川に飛び…

小さな温泉町

ここは小さな温泉町。 良質な鉱泉水と華麗な遊女が 町中を賑わせる。 まさに「夢のまち」「癒しのまち」 の…はずだった。 しかしその活気は長く続かない。 この町には鉄道がなく、 徐々に客足は遠のいていった。 「またあそこも潰れたね。」 「もうダメかも…

ひまわり

ある夏の晴れた日、 ひまわりはいつものように 彼氏の星夜と河川敷を散歩していた。 二人は、幼馴染から恋人へと関係を深め、 もうすぐ結婚ということもあり、 毎日を穏やかに過ごしていた。 河川敷には、見事なひまわり畑が広がっていた。 風にそよぐひまわ…

魔術の子供

静寂な夜、古びた屋敷の書斎で、 一人の少年が本をめくっていた。 彼の瞳は、ページに書かれた文字よりも、 そこに宿る魔力に強く惹かれていた。 その少年の名は、アラン。 彼は、代々魔術師の家系に生まれ、 幼い頃から魔術の才能を開花させていた。 アラン…

手作りケーキ

シェアハウスのリビングは、小麦粉の甘い香りと、 若者たちの楽しげな歌声で満たされていた。 明日が誕生日の友人のために、美穂は一生懸命、 デコレーションケーキを作っていた。 美穂と友人の麻美は、幼馴染み。 いつも一緒に笑い、泣き、時にはケンカもし…

人魚の涙

それは遥か昔、まだ人間が 宝石を身に着けることを知らない時代。 海辺の小さな村に美しい少女がいた。 少女は、満月の夜になると海へと足を運び、 波の音を聞きながら、大海原に思いを馳せるのが日課だった。 ある夜、激しい嵐に見舞われた村。 翌朝、少女…

名前入りギフト

都内の高級デパートで働く、敏腕販売員の美咲。 彼女は、顧客の要望に応え、 世界に一つだけの特別なギフトを提案することが得意だった。 ある日、美咲のもとに、ひとりの男性から奇妙な依頼が舞い込む。 それは、亡くなった妻の名前が刻まれた、 特別な時計…

友情のレール

古くからある懐かしい遊園地。 そこに最新の技術が駆使されたジェットコースターが出来た。 その情報を得た私は友達と計画を立てる。 そして夏休み。 私たちは約束を果たすべく遊園地に向かった。 入園すると真っ白で大きなジェットコースターが早速お出迎え…

ニューヒーロー

俺は学生の頃から引っ込み思案な性格だった。 好きな子がいても、想いを伝えることは出来なかった。 でも、それに対して悔しいとかもない。 どうせ俺なんか。だから最初から諦めていた。 みんなで野球をした時も、 「俺ピッチャー」「俺ショート」と 声を上…

記念日

「あの公園に噴水があるみたいだよ。」 「それにバラ園もあるんだって。」 「行ってみたいなあ。」 そんな会話が始まりだった。 私と彼は、公園でピクニックを楽しむために、 朝から手作りの弁当を用意していた。 私はいつもより彩り鮮やかなサラダを作り、 …

初めてのビキニ

夏の日差しが眩しく照りつける海岸。 陽気な音楽と人々の笑い声が響く中、 私は、初めて購入した白いビキニを手に、 鏡の前で立ち尽くしていた。 鏡に映る自分の姿は、 今までとは全く異なるように見える。 露出度の高い水着は、身体のラインをより際立たせ…

~Independence Day~ インデペンデンス・デイ

太陽が水平線に沈み、 燃えるようなオレンジ色の光が雲を染める頃、 小さな島で奇跡が起こった。 その島は「セレンディピティ」と呼ばれ、 長い間、無人島として知られていた。 しかし、この日、島に奇妙な光が降り注ぎ、 その光に触れた動植物は突然変異を…

分かれ道

私たちは一年の半分を二人で旅している。 途中、分かれ道に差し掛かった。 「右か?左か?」 私たちの意見は分かれた。 そんな、どちらの道を選ぶか 迷っている私たちの前に、老婆が現れた。 老婆はそれぞれの道を勧める。 右はたくさんの人々と出会うだろう…

大阪Lover

雨上がりの夜、 私は足早に東京駅に向かった。 行き先は、彼が待つ新大阪駅。 プルルルルル はぁはぁ。何とか電車に間に合った。 「間に合ったよ。23時45分ちゃくっ!」 彼からは「了解」とそれだけ。 それでも向かう新幹線の中では 私は楽しみで、ずっと笑…

めっちゃ好きやねん!

初めて訪れた日本は、想像以上に活気に満ち溢れていた。 東京の街並みは、まるで映画の世界のよう。 そして京都の古都は、歴史を感じさせる寺院が立ち並び、 まるでタイムスリップしたかのようだった。 旅の終盤、私は大阪を訪れた。 そして、大阪のシンボル…

夏の楽しみ

夏の陽射しが照りつける中、 僕は、お小遣いを握りしめていた。 向かう先は駄菓子屋だ。 それは、楽しみにしていたあずきバーを買うためだった。 「これ、くださーい!」 「はい。ありがとう。」 店員さんに笑顔で渡された袋を、 僕は宝物のように抱きしめた…

熟成チーズ

小さな村に、"熟成チーズ"というあだ名の老人が住んでいました。 村の人々は彼を特別扱いするわけでも、 軽視するわけでもなく、 ただ「熟成チーズ」と呼び、親しみをもって接していました。 ある日、村に若い旅人が訪れました。 旅人は村の人々に話を聞き、…

盲目の少女と星の案内人

静かな田舎町に住む少女・リサは、 生まれつき目が見えなかった。 リサの世界は、暗闇と触覚、 そして家族や友達の声で構成されていた。 リサは想像力で世界を描き、夜空の星々を夢見ていた。 ある夜、リサの夢の中に、星の案内人が現れた。 案内人はリサに…

マンゴーパフェ

真夏の太陽が容赦なく照りつける中、 アスファルトはジリジリと音を立てていた。 そんな中、公園で一人読書に耽っていた青年は、 ふと喉の渇きに気づく。 「冷たいものが欲しいな…」 立ち上がって近くの売店に向かう途中、 彼の鼻先に、甘い香りがふわりと漂…

私には夢がある

皆さん、「私には夢がある。」 それは、 すべての人が、肌の色や出身、境遇に関係なく、 平等に尊重され、自由に夢を追いかけられる社会です。 それは、 互いを理解し、認め合い、支え合う、温かい心で溢れた世界です。 それは、 誰もが希望を持ち、笑顔で暮…

語らう二人

辺りの木々から滴る雨、 梅雨の気配を感じる夕暮れ時。 温泉旅館の露天風呂に、 サラリーマン風の二人の男たちが腰掛けていた。 「ふぅー、気持ちいいね。」 「そうだね。現実を忘れて、ゆっくりできるな。」 「やっぱり温泉は最高だね。」 二人は、日頃の仕…

come here !

1990年代初頭、 東京郊外の小さな町に住む12歳の少年ヒロは、 ひとりのミュージシャン「マイケル」に夢中だった。 彼のダンス、彼の音楽、彼の全てが大好きだった。 少年は、彼のように歌って踊れるようになりたい。 と毎日練習していた。 ある日、少年はテ…

森の歌姫

私の生まれた場所は深い森の中だった。 木々に囲まれた古いロッジ。家ではいつもママが編み物をしていた。 「ねぇ。ママ。お外で遊ぼう。」「ダメよ。迷子になってしまうから。」 そうやって育った私はいつも窓から緑の木々を見ながら歌を歌っていた。それが…

必死に生きてこそ

荒れ狂う嵐の中、一隻の小さな漁船が 絶望の淵に立たされていた。 老船体は波に翻弄され、 幾度となく転覆寸前まで追い詰められていた。 船上には、嵐に打ちのめされ、 憔悴しきった漁師の老人がただ一人。 かつては村一番の腕利きの漁師だった老人も、 今は…

陽気な仲間

夏の日差しが降り注ぐ土曜日、 陽気な4人の友達がボウリング場へ集まった。 リーダー格の健太は、いつも真っ直ぐな ストライクを狙うストライクハンター。 真面目な性格で、ボウリングも真剣勝負。 お調子者の亮太は、ボールを投げるときは 全力で奇声を発す…

キャンドルの火

薄暗い部屋の片隅に、 古びた木製のテーブルと 背もたれのない椅子。 その上には、使い古された 白いレースクロスと、 一輪挿しに活けられた可憐なバラの花。 そして、その中央に 静かに佇む一本のキャンドル。 柔らかな炎の揺らめきは、 まるで少女の心を映…