popoのブログ

超短編(ショートショート)

私の挑戦

 

42.195キロ。

長い、長い道のり。

初めてのフルマラソンに挑む私は、

スタートラインに立ち尽くしていた。

 

周りのランナーたちは皆、

自信に満ち溢れているように見える。

私は、不安でいっぱいだった。

 

ランニングを始めたのは、1年前のことだった。

運動不足解消のために始めた軽い気持ちだったが、

いつの間にかマラソンの魅力に取り憑かれていた。

そして、ついに念願のフルマラソン出場を果たした。

 

しかし、いざスタートラインに立つと、

私は圧倒されてしまった。

周りのランナーたちの速さ、熱気、

そして何よりも、42.195キロという果てしない距離。

「自分が本当に完走できるのだろうか」

不安で押しつぶされそうだった。

 

それでも、私は一歩踏み出した。

最初の数キロは、ゆっくりと自分のペースで走った。

周りのランナーたちにどんどん追い抜かれながらも、

私は諦めなかった。

 

10キロ地点を過ぎた頃だろうか。

私は最初の壁にぶつかった。

足が重くなり、息が上がってきた。

「もうダメかもしれない」

そう思った時だった。

「がんばれ!」「がんばれ!!」

沿道から声援が聞こえる。

私はその言葉に励まされる。

「諦めない!」

私は一歩ずつ前に進んだ。

 

20キロ地点を過ぎると、

私の足は棒のように重くなっていた。

それでも、私は諦めなかった。

「がんばれ!」という声援が私にチカラをくれる。

 

私は、ゴールテープが近づいていることを信じて、

走り続けた。

 

そしてついに、フィニッシュライン。

私は、よろよろと倒れ込みながら、

ゴールテープを切った。

5時間03分というタイムで、

私は初めてのフルマラソンを完走した。

 

ゴール後、私は達成感と感動で涙を流した。

42.195キロという長い道のりを

自分の力で走りきった。

私は、自分が思っていたよりも

ずっと強い人間だったのかもしれない。

 

初めてのフルマラソンは、

私にとってかけがえのない経験となった。

この経験を通して、私は自信と勇気を手に入れた。

そして、これからも何事にも諦めずに

挑戦していくことを決意した。

 

私は、これからも走り続ける。

そして、いつか自分の限界を超えて、

さらなる高みを目指そう。

 

私の挑戦はまだまだ続く。