popoのブログ

超短編(ショートショート)

わたしたちの物語

アメリカの小さな町で育った双子の姉妹、エミリーとリリー。

彼女たちは20歳の大学生。

彼女たちは幼い頃からいつも一緒にいた。

両親は忙しく、エミリーとリリーは互いに支え合って成長した。

しかし、大学入学後、エミリーは芸術の勉強をするためにニューヨークに。リリーは科学を学ぶためにカリフォルニアに。離ればなれになることは彼女たちにとって初めての経験であり、寂しさと不安が彼女たちを襲った。

エミリーは明るく、陽気な性格で、リリーは真面目で知識欲旺盛な性格。

彼女たちは異なる興味と才能を持っていた。

二年が経ち、エミリーは自分のアート展を開くために故郷に戻ることに。

彼女は展示会の準備に忙しくなり、ストレスがたまっていた。

「エミリー!」アート展の五日前、エミリーは倒れてしまった。

連絡を聞いたリリーは、大学を休学し、エミリーのもとに駆けつけた。

再会した時、リリーは涙があふれた。

エミリーは瘦せ細っていて、昔のような元気な姿はなかった。

「エミリー・・・」

その時、リリーはエミリーの側にいることを決心した。

リリーは看病し、励まし、慰め、一緒に笑った。

それでも、エミリーの展示会は開かれることはなかった。

リリーは変わらず、励まし、慰め、一緒に笑った。

そして今度は二人で頑張ろうと。

ある日、エミリーは少しうつむきながら言った。

「リリーごめんなさい。あなたの夢を奪ってしまって。」

とても切なく悲しい表情だった。

しかしリリーはいつもと変わらない表情で、いや。それ以上の笑顔で

「何言ってるの。私の夢は二人で幸せになることよ。」

夢を捨てたリリー。夢を奪ってしまった私。

そう思っていたエミリーは感極まり、リリーに感謝の気持ちを込めて涙を流した。

「私の人生で最高の姉妹だよ。いつもそばにいてくれてありがとう」

とエミリーは言った。

「私たちの絆は決して変わらないんだよ。いつでも一緒だよ。」

とリリーは言った。

二人の姉妹は抱き合った。

エミリーとリリーは離れて暮らした中での苦難を二人の愛で乗り越える。

そして二人は「今度こそは」と一緒にアート展を開催する。