popoのブログ

超短編(ショートショート)

スイカ割り

猛暑が続く夏の日、我が家にはいつものように友達が集まる。

僕らは友情を育み、思い出を作るために毎日のように集まる仲間たち。

「今日は何か夏らしいことをしようぜ」

「そうだなあ。みんなでスイカ割りってどう?」

仲間たちは大喜びで承諾した。

大急ぎで近くの八百屋に買いに走る。

僕らはわくわくしながらスイカ割りの準備を始めた。

そしてついにスイカ割りが始まった。

「もっと右!」「行き過ぎ!行き過ぎ!」「いいぞ!」

目隠しをして振りかぶり、バットを振り下ろした。

イカは割れず、仲間たちの笑い声が響き渡った。

「難しいなぁ…」とあきらめそうになった瞬間、

近所のおじいさんが近づいてきた。

おじいさんは近所でも有名な優しい人で、子供たちからも慕われていた。

「困っているのかい?」「なかなか割れないんだ」

「ちょっと待ってろよ」おじいさんはにっこり笑いながらどこかへ行った。

その後、何回かチャレンジするも上手く割れない。

しばらくして戻ってくると「どうだ?試しにこれを使ってみなさい」と。

おじいさんが持ってきたのは木の棒だった。

仲間たちがスイカの位置を指示すると、僕は一気に振り下ろした。

すると、スイカは見事に割れ、甘い香りが広がった!

「やったー!割れた!」「すげー!」

「わしも昔はよくスイカ割りをやったよ」おじいさんは微笑みながら

自分の若い頃のエピソードを語り始めた。

おじいさんは戦争中の思い出や友情の大切さについて語り、

僕たちはスイカをかぶりつきながらその話に共感し、感動していた。

この日以降、僕たちはスイカ割りの思い出を大切にした。

イカ割りでのひとときがより特別なものになった。

「僕たちもいつか、この思い出を話す時が来るのかなあ」

僕らは友情や絆の大切さを実感した。

数年後、僕たち仲間はそれぞれの道に進んだ。

僕は今でも、スイカ割りの思い出は心に永遠に残っている。