popoのブログ

超短編(ショートショート)

上には上がある

広い屋敷でペットとして飼われているネコ。

そう。ぼくの天敵。

ぼくは屋敷に住み着いているネズミ。

 

あいつはぼくを、食べようとせず、

遊び道具にしている。

「くそ!また見つかった。」

慌ててぼくは巣穴に戻ろうとする。

 

ドカっ!(イテテテッ)

あいつがインクで書いた偽の巣穴だった。

キャハハハ!

「くそー!」あいつへのムカつきは最高潮。

顔めがけて飛びかかる。

 

イテッ!(よし!)

あいつの目にクリーンヒット!

「コノヤロー!」

追いかけてくるあいつから、ぼくは逃げる。

 

ガシャン!

振り返ると、目がふさがり

前がよく見えなかったのか

花瓶を落として割った。

 

「なに!今の音は!」

主人が駆けつける。

割れた花瓶を見ながら、あいつに言う。

「今度何か壊したら、お前を家から追い出すから!」

シュンとなったあいつの姿にスッキリした。

 

(まてよ。また何かを壊せばあいつは出ていく)

ぼくは、部屋中のものを床へ落とそうとする作戦に出る。

やめろ!

慌てるネコ。楽しむネズミ。

最高に面白い!

しかし、あいつもバカじゃない。

床にクッションを敷いて割れないようにする。

そして今度は、あいつが本気で

ぼくを食べようとしてきた!

「これはまずい!」

ぼくは必死に逃げる。

ふと目の前に食器棚が現れた。

(よしッ!)

ぼくは棚の皿を放り投げる。

 

ガシャン!

 

予告通り、家から追放されたネコ。

その姿を悠々と見送るネズミ。

その時、ぼくは勝ち誇った。

 

でも、あいつがこれで終わるやつではなかった。

本当の闘いはあいつが戻ってきてから始まった。

 

今では、こんなぼくたちだけど

一緒に居ないとなんだか落ち着かない。

「今日はイタズラしてやろう!」