popoのブログ

超短編(ショートショート)

マンゴーパフェ

真夏の太陽が容赦なく照りつける中、

アスファルトはジリジリと音を立てていた。

そんな中、公園で一人読書に耽っていた青年は、

ふと喉の渇きに気づく。

 

「冷たいものが欲しいな…」

 

立ち上がって近くの売店に向かう途中、

彼の鼻先に、甘い香りがふわりと漂ってきた。

その香りに誘われるように、

彼はとあるカフェへと足を踏み入れる。

 

涼しい店内に入ると、

彼はショーケースに並べられた色とりどりのパフェに目を奪われる。

キラキラと輝くフルーツ、

ふんわりと盛り付けられたホイップクリーム

そして冷たいアイスクリーム。

どれもこれも、まるで宝石のように輝いていた。

 

「どれにしようかな…」

 

悩んだ末、彼は季節限定の「マンゴーパフェ」を注文した。

注文を待つ間、彼は窓の外を眺め、

公園で遊ぶ子供たちの歓声を耳にする。

 

そして、いよいよパフェが目の前に.

グラスいっぱいに盛られたマンゴーは、

太陽の光を浴びて黄金色に輝いている。

 

一口食べると、甘酸っぱい果汁が口いっぱいに広がり、

夏の暑さも吹き飛ぶような爽快感を感じた。

 

冷たいアイスクリームと

ふわふわのホイップクリームが、

マンゴーの甘さを引き立て、

至福のハーモニーを奏でる。

彼は夢中でパフェを頬張り、

あっという間に完食してしまった。

 

パフェを食べ終えた彼は、

心も体もすっかりとリフレッシュされていた。

 

「今日は本当に美味しかったです。ありがとうございました!」

 

そう言って店を出る彼に、

店主はニコッと笑って、こう答えた。

 

「また暑い日になったら、ぜひ遊びに来てくださいね。待ってますよ!」

 

店を後にした彼は

「やっぱり、パフェって最高だな!」

そう呟きながら、再び公園へと向かう。

 

夏の太陽は相変わらず容赦なく照りつけているが、

青年の足取りは軽やかだった。