未来都市ネオ東京。
ここに、プロレス界の頂点を目指す
若きエースの“龍”がいた。
しかし、経験不足と若さゆえに、
ベテランレスラーたちに苦戦を強いられ、
常に完璧なパフォーマンスを求められていた龍は、
誰にも弱みを見せれずに、孤独に苦しんでいた。
そしてもうひとり、
かつて最強レスラーといわれた男、鉄拳。
鉄拳は、過去の栄光にすがりながら、
若き才能に嫉妬と焦燥を感じていた。
怪我の影響で衰えは隠せないものの、
プライドだけは捨てきれずにいた。
そんな中、龍は鉄拳の過去を知る。
かつての鉄拳は、どんな困難にも
立ち向かう不屈の精神を持ったレスラーだった。
しかし、怪我によってその輝きを失い、
孤独に打ちひしがれていた。
龍は、鉄拳の過去を知り、彼の心に共感する。
そして、鉄拳にこう告げる。
「あなたの闘志はまだ消えていません。
僕と一緒に、もう一度リングの上で輝きましょう!」
鉄拳は、嫉妬を抱いていた若き龍の言葉に
心を打たれ、再び闘志を燃やした。
そして、外国人レスラーのジェダーとゴーンに、
タッグを組んでタイトル戦に挑むことになる。
試合は、壮絶なバトルとなった。
ジェダーの冷酷な攻撃に苦しめられる龍。
ゴーンの必要以上の反則に苦しめられる鉄拳。
しかし二人の目は輝いていた。
「悪かったな。若造。正直、嫉妬していたよ。」
「僕こそ。カッコばかりつけていました。」
「さあ、いくか!」
観客からの熱い声援を受けながら二人は立ち上がる。
そして、最後の最後、龍と鉄拳は、
渾身の力を込めてコンビネーション攻撃を繰り出す。
ジェダーは、その攻撃を受け、リングに倒れ伏す。
起き上がらせようと、ゴーンが割って入るが
鉄拳が必死に受け止める。
ジェダーの上には、龍が覆いかぶさる。
「ワン!トゥー!!・・・スリー!!!」
龍と鉄拳は、共に勝利の喜びを分かち合った。
そして、鉄拳は龍にこう告げる。
「お前は、俺の希望だ。プロレスの未来を担うのは、間違いなくお前だ。」
この試合は、新旧のレスラーたちの絆と、
プロレスの持つ感動を全世界に知らしめた。
龍は、鉄拳から受け継いだ不屈の精神を胸に、
さらなる高みを目指していく。