「あ~、楽しみ!」
大きな皿に串揚げが並び、
その周りに、家族の笑顔が集まっていた。
今日は、みんなが楽しみとする串揚げパーティーの日だ。
色とりどりの野菜や魚介、お肉、
揚げたての串揚げを待つ子どもたちの期待感は
何倍にも膨らんでいる。
「次は何かな~?」
小学4年生の息子は、目を輝かせていた。
お母さんが揚げたエビはプリプリで、
お父さんが揚げた玉ねぎは甘くて、
お姉ちゃんの選んだきのこは香りが豊か。
どれもこれも絶品で、息子は箸を休める暇もない。
「次はコレ!」
お母さんが、笑顔で皿に一つのお団子を載せた。
「わあ!お団子!」
息子は大喜び。
一口食べると、中からは
とろけるチーズが溢れ出した。
「これ、お母さんが特別に作ったんだよ」
お母さんは、いたずらっぽく笑った。
息子は驚きながらも、幸せそうに目を細めた。
実は、息子はチーズが大好物なのだ。
お母さんは、息子の好きなものを
こっそりお団子の中に隠していたのだ。
「次は何かな?」
息子は、次の串揚げを持ち上げた。
もしかしたら、大好きなソーセージかな。
それとも、ハムカツが出てくるかもしれない。
「いただきまーす」
小さなお口を目一杯あける息子。
「おいしい!」
息子が次に口にしたのは、かにかまだった。
「もうお腹いっぱいじゃないの?」
お姉ちゃんが、心配そうに尋ねる。
「まだ大丈夫!だって、次は何が出てくるか分からないんだもん!」
家族の笑い声と揚げ物の香りが、
部屋中に満ちていた。
今日は、本当に楽しい一日だ。
しばらくして、お母さんが最後の串揚げを揚げ終えた。
「みんな、お腹いっぱいかな?」
「はい!」
家族全員が、満面の笑みを浮かべて答えた。
「じゃあ、デザートね!」
お母さんが運んできた皿には、
たくさんのデザートの串揚げが。
「やったー!」
子どもたちは、歓声を上げる。
家族みんなで、美味しいフルーツの串揚げを味わい、
今日の出来事をたくさん話した。
「お母さん、いつも美味しいご飯を作ってくれてありがとう」
お姉ちゃんは、感謝の気持ちを込めてお母さんに抱きついた。
「パパ。ママ。ありがとう」
息子もまた、感謝の気持ちを込めてお父さんに抱きついた。
「こちらこそ、毎日元気に過ごしてくれてありがとう」
お母さんは、優しい声で呟き、
お父さんは、息子の頭を優しく撫でた。
今日の夜は、家族の絆を深める、素敵な夜となった。