ふわふわの毛並みを太陽が温めてくれる。
(ああ、気持ちいい。)
僕は「ぽこ」と名付けられた、この家の飼い犬だ。
毎朝、こうしてベッドの脇で家族の気配を感じながら
目覚めるのが大好きだ。
一番最初に起きるのは、いつもお姉ちゃん。
まだ眠そうな目をこすりながら、僕の頭を優しく撫でてくれる。
その温かい手の感触が、僕の一日の始まりを告げる合図だ。
しばらくすると、パパもベッドから出てくる。
パパは、僕とよくお庭で遊ぶ。
ボールを投げると、僕は必死に追いかけてそれをくわえて戻っていく。
パパはいつも大きな声で褒めてくれる。その声が、僕の心に響く。
お家の中に、美味しそうな匂いが漂ってきた。
それは、お祖母ちゃんが作ってくれた手作りご飯の匂いだ。
僕は、お祖母ちゃんの膝の上で大人しく座って、
いつもより少し多めに貰えるご褒美を待つ。
午後になると、家族みんなでリビングに集まってテレビを見る。
僕は、家族の間に挟まってゴロゴロするのが大好きだ。
特に、お姉ちゃんの膝の上は、僕にとって最高の場所。
日が暮れると、パパは僕を連れていつもの公園へ散歩に行く。
そこには、たくさんの友達がいる。
僕たちは一緒に走り回ったり、じゃれ合ったりする。
楽しい時間はあっという間だ。
夜、ベッドに戻ると、僕は家族の間に挟まって眠りにつく。
家族の温かい体を感じながら、僕は今日も良い一日だったなぁと心から思う。
僕は、この家族の一員であることをとても幸せに感じている。
家族みんなが笑っているとき、僕も一緒に笑う。
誰かが悲しいときには、そばにいて寄り添う。
言葉は話せないけれど、心で通じ合っているんだと思う。
ママが少し元気がないことに気づいた日。
いつも通りの笑顔がないんだ。
僕は、ママのそばにぴったりとくっついて、一生懸命に甘えた。
すると、ママは少しだけ笑顔を見せてくれた。
僕のハグが、少しでもママを元気づけられたなら、
こんなに嬉しいことはない。
これからも、家族みんなとたくさんの楽しい思い出を作りたいな。