popoのブログ

超短編(ショートショート)

原石

山奥の小さな村に住む青年は、

幼い頃からダイヤモンドに興味を持っていた。

彼は、ダイヤモンドは地球の中心から生まれると信じており、

いつか自分でダイヤモンドを見つけたいと夢見ていた。

 

ある日、彼は山で木を伐採していた。

ふと、足元に転がっている石が目に入った。

彼は、その石を拾い上げると、何かが光っていることに気づいた。

 

彼は、石を太陽に向かって掲げると、その石は虹色の光を放った。

彼は、これはダイヤモンドだと確信した。

 

彼は、石を持って村に戻り、宝石商に見せた。

宝石商は、石を鑑定すると、

それは確かにダイヤモンドであることを確認した。

 

彼は決して裕福な家庭ではなかった。

むしろ母親の編んだ服や手袋を売っては、

なんとか食事を得られる程度だった。

 

彼はダイヤモンドを売ったお金の使い道を考えた。

家族を裕福にしてあげられる。

自分は働かなくてもいいのでは。

 

しかし彼は、村の人々を助けることにした。

彼は、村に教育の場を作り、病院に寄付をした。

 

村の人々は、彼の親切さに感謝した。

彼は、ダイヤモンドを見つけたことで、

村の人々の生活を豊かにすることができた。

 

彼は、ダイヤモンドは地球の中心から生まれるのではなく、

人の心の中にあると気づいた。

 

ダイヤモンドは、希望と勇気と愛の象徴である。

 

彼は、ダイヤモンドを見つけたことで、

人生の意味を見つけた。

彼は、人々を助けることで、自分の存在価値を見つけた。

 

彼は今、何処からダイヤモンドが来たのかを探している。

そしてその先には、世界中の人を救う希望があると

新たな夢に向かって奮闘している。

 

彼の物語は、ダイヤモンドのように、永遠に輝き続けるだろう。