popoのブログ

超短編(ショートショート)

小さな親切

小さな村に住む青年。

彼は心優しい青年でしたが、

貧しい暮らしを送っていた。

 

ある日、彼は道端で倒れているお婆さんを見かけた。

彼はすぐに駆け寄り、お婆さんを助けて家に運んだ。

お婆さんは病気で弱っていたため、彼は数日間介抱する。

 

「本当に助けてくれてありがとう。

あなたのおかげで命拾いしたわ。」

 

彼は多くの人に親切にする青年。

重い荷物を持った人がいれば手伝い、

花を摘む人を見かければ一緒に花を摘んであげる。

 

彼は、困っている人には、

助けを差し伸べ、動物も大切にした。

 

ある日、彼は道に迷ってしまった子犬を見つけた。

子犬は寂しそうに鳴いていた。

彼は子犬を家に連れ帰り、ご飯と水をあげた。

子犬は彼に懐き、毎日一緒に遊ぶようになった。

そして彼は子犬をポチと名付けた。

 

数か月後、彼が村を出かける用事があり、

ポチを家に置いていくことにした。

しかし、彼が留守中に火事が発生し、

ポチは家の中に取り残されてしまった。

 

彼が家に帰ると、家はすっかり焼け落ちていた。

「ポチ…」彼は絶望し、ポチが死んでしまったことを悟った。

 

しかし、次の瞬間、瓦礫の中から元気なポチの姿が。

ポチは彼に飛びつき、喜ぶ。

 

「よかったなぁ。」

 

この出来事は村の人々に知れ渡り、みんなに喜ばれた。

 

「君がいつも親切を積み重ねているから。

きっと、だから、救われたんだよ。」

 

彼があたり前のように行っていた小さな親切。

その行動は、いつしか村のみんなから尊敬されていた。

 

「どうだ。ここに住まないか?」

 

彼は村長から村一番の立派な家に住むことを提案された。

村長は彼の親切さに心を打たれ、感謝の気持ちを伝えたいと思った。

 

「僕は小さな家がいい。」

 

彼は村長の好意にとても感謝しましたが、それを断った。

彼は貧しい暮らしに慣れていたため、

立派な家に住む必要がないと感じていたのだった。

 

「そうか。じゃあこの畑をもらってくれ。」

 

畑は広大だった。

 

「ありがとう!」

 

彼は何か思いついたように返事をした。

 

それから数年。

彼は畑でたくさんの野菜を栽培し、。

収穫した野菜を村の人々に分け与えている。