popoのブログ

超短編(ショートショート)

緑を取り戻せ!

かつて緑豊かなオアシスだったサマ村は、

今では広大な砂漠に飲み込まれようとしていた。

 

村長であるアハマド爺さんは、

砂漠化の原因が村はずれの古い遺跡にあると信じていた。

 

伝説によると、その遺跡には、

かつて砂漠を緑に変えた秘宝が眠っているというのだ。

 

村の希望を胸に、12人の勇敢な少年少女たちからなる

「砂漠の戦士」が結成された。

 

リーダーは、村一番の智恵者であるリサ。

そして、力持ちのタケル、俊足のミズキ、

動物と話すことができるユウなど、

個性豊かな仲間たちが集まった。

 

砂漠の戦士たちは、遺跡の場所を突き止めるために、

村の古老たちに話を聞き、古い書物を読み解いた。

そして、ついに遺跡への道を見つけ出すことに成功する。

 

しかし、遺跡への道は危険に満ちていた。

灼熱の太陽、吹き付ける砂嵐、そして襲ってくる野獣たち。

次々と困難に立ち向かう砂漠の戦士たちは、

仲間たちの絆で乗り越えていく。

 

そしてついに、彼らは遺跡にたどり着いた。

しかし、そこには謎の罠や仕掛けが待ち受けていた。

 

行く手を阻む木々。目の前にはノコギリ。

しかし、伐採すると温度が上がった。

 

現れた小さな部屋。みんなが部屋に入ると、

ひとりはいる度に、温度が上がった。

 

真っ暗な道では、電気のスイッチが3つある。

2つ目を付けた時点で、また温度が上がった。

 

「暑くてもう死にそうだ。」

「もう帰ろう。」「このままでは死んでしまう。」

 

「ダメだよ!今帰ったら、私たちは温度を上げてしまっただけ。」

「何も解決にはならない!」

 

リサと仲間たちは必死に考えた。

落とされる共通点は何か?

 

そして導き出した答えは…

私たちの行動は、「砂漠化の要因を引き起こしている」

ということに気付く。

 

そして最後の扉が数十メートル先に現れた。

彼らの前には乗り物が用意されていた。

 

しかし彼らは、「歩こう」

そう決めて足を進めた。

 

そして、彼らはついに

最後の扉を開き秘宝を見つけた。

 

それは、緑の光を放つ不思議な石。

リサは、石を手にした。

すると、奇跡が起こる。

石から緑の光が溢れ出し、

砂漠に草木が生え始めた。

みるみるうちに、サマ村は

再び緑豊かなオアシスへと変わっていったのだ。

 

砂漠の戦士たちは、村の人々と共に喜びを分かち合う。

そして、彼らはこれからも村を守り、

緑を守り続けることを誓ったのだった。