忙しい日々。日常のストレス。
私たち夫婦は知らずに会話が減っていた。
本当は、今日はこんなことがあったよって
話したいのに。
本当は、次の休み何するって相談したいのに。
話すことすら面倒くさくなっていた。
私は家事と育児。
主人は仕事の残業と飲み会。
仕事の為とはわかっていても
飲み会に参加する主人に腹を立ててしまう。
こんなにも私大変なのに。
ある日、「ねぇ。これ買ってきてくれる?」
主人の母からメッセージが届く。
家に居ても、私はいつでも時間があるわけじゃない。
そんな思いが心の底から湧いてきた。
(もう嫌だ。)
全て投げ出したい気持だった。
私は椅子の上で泣き出しそうだった。
「ママ。ママ。」
小さな体で一生懸命歩いてくる我が子。
やっとの思いで、飛びつくように私へたどり着く。
きゃはは。という笑い声。
私にとっての小さな天使。
「ママ。だいじょうぶだよ。」
さっきとは違う思いで、私は泣いた。