1846年、ニュージャージー州エリザベス。
一面の草むらに、まだ見慣れないベースボールの
フィールドが設けられていた。
青空の下、選手たちが集まり、
歴史的な瞬間を今まさに迎える。
投手であるヘンリー。
強打者であるエリオット。
「なぁ、ヘンリー。こんな奇妙な遊び、
本当に面白いと思うかい?」
「エリオット、君こそが時代に遅れているんだよ。
このゲームには無限の可能性があるんだ。
それに、ほら、見てみろよ。観客も熱気ムンムンだ。」
行けー! ナイン!
打てー! エリオット!
「はは、そうだな。それに、なんだかんだ言って、
新しいことに挑戦するのは嫌いじゃないからね。」
「そうだよ! それに、負けるわけにはいかないだろ?
ニューヨークに一番乗りを許すわけにはね。」
「当然だ。意地でも勝ってやるさ。」
そして試合が始まった。
「プレーボール!!」
白熱の攻防が繰り広げられる。
エラーもあり、好守備もあり、
観客たちは大いに盛り上がる。
5回表、マニング選手がヒットで出塁
「よし、マニング! ここで俺が決めよう!」
渾身のスイング!
打球は鋭いライナーで外野へ。
外野の守備選手が必死に追いかけるが、
間に合わず。マニング選手、ホームイン!
「おおおーっ! エリオットやったー!」
観客が盛り上がる。
ベース上ではエリオット選手が、
ガッツポーズをする。
「ナイスバッティング、エリオット!」
「ありがとう、ヘンリー。君のパスのおかげだよ。」
試合はその後も白熱し、試合終了を迎えた。
選手たち、健闘を称え合い、握手を交わす。
「いやー、今日は最高の試合だったな。」
「ああ、最高だったよ。歴史的な瞬間にも立ち会えたしね。」
「それに、君とこうして野球を楽しめるなんて、最高だよ。」
「俺も同じだよ、エリオット。」
2人の選手は、固い握手を交わす。
陽だまりのグラウンドに、
友情とスポーツマンシップの花が咲いた。
そして、その瞬間にアナウンスが流れた。
本日の試合はニッカーズの勝利で幕を閉じました。
勝負事なので勝ち負けは当然あります。
しかし今日だけは、勝ち負けではなく、
この場所で、ここにいる全員で野球史に残る、
記念すべき第一試合を行った!
これこそが意味がある素晴らしい一日です。
ありがとう!そして称え合おう!!
選手たちは、涙しながら
観客に向かって深々と頭を下げた。
そして、野球という新しいスポーツが
歴史が刻まれた。