popoのブログ

超短編(ショートショート)

日記

思い出の喫茶店

「幼い頃、おばあちゃんの家に行くと 必ず行く場所がありました。 それは近所の喫茶店。 そして私はいつもホットケーキを食べました。」 おばあちゃんと通った喫茶店。 きっと特別な場所だったのでしょう。 幼い頃の思い出は、 案外、大人になっても鮮明に覚…

私たちのお城

敷地30坪の土地に3階建ての家が建った。 人生で初のマイホーム。 そしておそらく生涯暮らすであろう マイホーム。 俺は6畳二間の小さな家で育った。 思春期には自分の部屋が欲しくても その想いは叶わなかった。 俺は成人して愛する人と巡り合った。 俺は結…

お願い

私は病んでいた。 やることも失い。信じるものを失い。 何をしていいかもわからず 抜け殻だった。 そんな時に開いたスマホ。 そこにあったひとつのアプリ。 昔から存在は知っていた。 何の気なしに開いてみた。 続きが見たくて登録した。 そこにあったのは …

百年の恋

太陽の光が照らす道を歩いて 二人手をつなぎ微笑み合って この瞬間を忘れないでいたいよ 永遠に続く愛を信じてる 時が流れても変わらない愛 心の奥底で感じる愛 苦しい時も笑顔で支えてくれた そんな君とのラブストーリー 百年続く恋 まるで昔から続いている…

our story

Emily and Lily are twin sisters who grew up in a small town in America. They are 20 year old college students. They have always been together since childhood. Their parents were busy, and Emily and Lily grew up supporting each other. Howev…

雨上がりの日

大雨から明けた次の日、私は快晴の空と心地よい風に包まれていた。 雨が降りしきる中、心配や疲れが募っていた私。 雨が明けてすぐ、その傷跡をみて落胆した私。 でも今吹く風は心地よく、髪をなびかせ、頬を撫でる感触。 まるで自然が私にエネルギーを与え…

いつもの場所で

はじめて会った時彼女はまだ幼かった。 真ん丸な目でボクを見つめていた。 5分か10分か、その場に立ちくつしてずっとボクを見ていた。 しばらくして彼女がいなくなったと思ったら 戻ってきボクを抱えてくれた。 そこからボクと彼女との付き合いが始まった。 …

手紙

「私は学生の頃、何度も親に迷惑を掛けました。 時には学校に呼び出される日もありました。 私は家出もしました。お父さんはその度に私に怒鳴っていましたね。 お母さんは私をどんな時も優しく迎え入れてくれましたね。 そんな両親のおかげで私は大人になれ…

友情~あなたを想う~

ある大きな公園で、子供たちが遊んでいた。 その中に一人の男の子がいた。彼はいつも一人で遊んでいた。彼には友達がいない。 ある日、男の子はいつものように公園で一人遊んでいた。 すると一人の女の子が来た。 「一緒に遊んでくれないかな?」 男の子は、…

のりこえた先に

「大丈夫ですか?」 オレは電車の中で一人の女性を見つけた。 彼女は顔色が悪く、息切れをしていた。 「わたし。もしかしたらコロナかも・・・。」 彼女は扉の近くでうつむいたまま顔を赤くして何とか立っていた。 世間では新型のウィルスによって大きな混乱…

くだらないって思うだろう

きまらねえ! 今日は朝から髪がきまらない。 髪はおれのモチベーション。 何でだよ!と昨日と違う鏡の自分に腹を立てる。 ガシガシとスプレーふった後の髪をむさぼる。 それに時間が追い打ちをかける。タイムリミットあとわずか。 どうしよう。あせる。あせ…

いまはまだ。

「やめなさい。何やってるの。」 今日もいつもの声がする。 「こら。いい加減にしなさい。」 今日もいつもの声がする。 でも何でなの?わからないよ。 お腹がすいた。でも言葉がでない。 もう少し遊びたいの。でも言葉にできない。 寝たいのに。目を閉じても…

START~新たな気持ちで~

「星」 夜になると輝く。 でもそれはずっとあるもの。 明るいと見えないだけ。暗いと見えるだけ。 ただそれだけのこと。特別なことはなにもない。 私は見上げることをしなかった。 ずっとあるんだよ。ここにあるんだよ。 何か語りかけるように輝いている。 …

いつかどこかで

オレはこの町で生まれた。 オレはこの町で育った。 この景色もこの空気も、すべてが当たり前ですべてが落ち着く。 でもどこか懐かしさすら感じる。 昔よくここで遊んだなあ。 そういえばよくあそこに隠れたなあ。 そういえばよくあそこを走ったなあ。 大好き…

リスナー~何気ない日常~

どうしてあの日ラジオを聴いたのかわからない。 普段忙しい中でラジオを流すなんて何年ぶりだろう。 どうやってあの日ラジオを流したのかもわからない。 普段なら動くことに精一杯でラジオのことは頭にないのに。 何でだろう。 気が付くと流れていて、気が付…