popoのブログ

超短編(ショートショート)

雨上がりの日

大雨から明けた次の日、私は快晴の空と心地よい風に包まれていた。

雨が降りしきる中、心配や疲れが募っていた私。

雨が明けてすぐ、その傷跡をみて落胆した私。

でも今吹く風は心地よく、髪をなびかせ、頬を撫でる感触。

まるで自然が私にエネルギーを与えているよう。

風が通り抜けるたびに、元気な気持ちが湧いてくる。

この快晴の日には、新たな可能性が広がっているのかも。

過去の雨は、私に不安と疲労をもたらした。

今の快晴は、私にがんばれと鼓舞してくれる。

良いことも悪いこともあるけれど

私は今の気持ちを大切にしようと思っている。

笑顔を作ろう。心温まる言葉に触れよう。

思いやりの行動をとろう。

天気と共に、私の心もリセットしよう。

大雨が去った後の快晴は、

私が過去に困難や逆境を乗り越えたときの充実感を思い出させてくれる。

私は過去の経験を知っている。

でも私はその後の希望も知っている。

どこかでまだ続く傷跡と

どこかで追い打ちをかける出来事も

必ず晴れる日がやってくる。

がんばれ。がんばろう。

私は自分を鼓舞しながら今日を生きる。

でももう少し、この風にあたっていよう。

「ああ気持ちいい」

次は空を見上げてみよう。

「なんていい空なんだ」

心を落ち着かせ「ふう」と一息ついて

さあ、歩き始めよう。