「こんなのもう嫌だ!」
現実を忘れようと夜の街にくり出して、お酒に逃げる。
すると、私は強くなる。
無理に笑って、無理に楽しんで、そして無理に関係をもって。
それでも私は強くなる。
目覚めると私はまた弱くなる。
言いたいことも、やりたいことも
不安や訳のわからない感情に押し殺される。
今の自分が良くないなんて、誰から言われるよりも自分が一番わかってる。
それでもどうしていいかわからないくらい、もう私は狂ってる。
太陽の光が、私をあざ笑うかのように照り付ける。
それが嫌になり、いつしか昼間の仕事をしなくなる。
ある日からカーテンすら開けなくなった。
日が沈むまで閉じこもる。
暗くなったら私の時間が始まる。
また現実から逃げ出したくてお酒を飲む。
ここにいる人も初めて会ったばかりの人。
それでも私の寂しさを埋めてくれる。
「でもどうしてその行動には出られるの?」
「寂しさ埋めるためって、余計に寂しくなってるじゃん。」
「いつまで続けるの?」
いつの日か私は、その声は聞いたが、その言葉は聞いていなかった。
いつものようにお酒を飲んだ帰り
「おい!待てよ」
誰かが手をつかんで呼び止める。
ああこの人か・・・。
パン!私の頭の中は真っ白になった。
「自分を大事にしろ!」
私は朦朧とした。
(え?なに?なにそれ?なんなの?)
気付くと呆然とひとり立ち尽くしていた。
(なんなの。ほんと。)
帰り道、涙が止まらなかった。
それから何日過ぎただろう。
私は今日も、お酒を飲む。
なに?またかと思った?
そう。まただよ。
だけどね、気の知れた仲間と
「今日も一日お疲れ様」って、自分へのご褒美。
明日も朝からお仕事頑張らなきゃ。
***一緒に読んでほしい***
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