私たちは一年の半分を二人で旅している。
途中、分かれ道に差し掛かった。
「右か?左か?」
私たちの意見は分かれた。
そんな、どちらの道を選ぶか
迷っている私たちの前に、老婆が現れた。
老婆はそれぞれの道を勧める。
右はたくさんの人々と出会うだろう。
その分、精神的には気を遣う。
左は黙々と一人で突き進むことが多いだろう。
その分、孤独とは戦わなければならない。
私たちは、どちらの道が正しいのかはわからなかった。
だからこそ、直感を信じて互いに別の道を選択した。
「いつかまた会おう。」
私たちは一人になっても、旅を続けた。
そして数ヶ月後、
私たち二人はひとつの場所で再び出会った。
私たちは約束をしたわけではなかった。
互いに進む道を進んだ結果、
同じ場所にたどり着いたのだった。
そこで私たちは、それぞれの道で経験したこと、
学んだことを語り合った。
「この一年で私たちは成長したね。」
自然と出た言葉だった。
人生には様々な選択肢があり、
それぞれ異なる経験をもたらす。
正解不正解はなく、
大切なのは自分の選んだ道を歩み、
そこから何を学ぶのかということだ。
それを私たちは実感している。
そしてこれからは、成長した二人で
同じ道を歩んでいこう。
そう決めた。