popoのブログ

超短編(ショートショート)

命の輝き

幼い頃、初めて動物園に行った時のことを、

私は今でも鮮明に覚えている。

初めて見る動物達に、好奇心と驚きで

胸がいっぱいになった。

 

小さなリスは、木の枝を素早く駆け回り、

落ち葉を集めて巣作りをしていた。

キリンは長い首を伸ばして、

高々と茂る木の葉を食べていた。

ライオンは堂々と檻の中を歩き回り、

その力強さに圧倒された。

 

動物園は、まるで別の世界。

そこには、人間とは違う生き方をする動物達が、

それぞれの命を懸命に生きていた。

 

中でも、特に印象に残っているのは、ゾウの親子だ。

大きな母ゾウは、小さな子ゾウを

優しく鼻で包み込み、一歩一歩丁寧に歩かせていた。

子ゾウは、母ゾウに寄り添いながら、懸命に歩き続けた。

 

その姿を見て、私は思わず胸が熱くなった。

言葉は通じなくても、

母子の愛情は、どんな動物でも同じなんだ。

小さな命の輝きが、私の心に深く刻まれた。

 

動物園を後にしてからも、

あの動物達の姿は、私の脳裏から離れなかった。

彼らは、私たちに大切なことを教えてくれる。

 

動物達は、私たちと同じように、生きている。

食べる、寝る、遊ぶ、そして家族を守る。

私たちと何も変わらない。

 

どんな命でも、尊くかけがえのないものなんだ。

 

人間は、地球上の唯一の生き物ではない。

動物達も、私たちと同じように、この地球で生きている。

 

動物園は、人間と動物が共存できる場所なんだ。

動物達を尊重し、彼らの命を守っていくことは、

私たちの責任なんだ。

 

動物園で見た命の輝きを、

私は決して忘れないだろう。

 

そして、その輝きを多くの人に伝えたい。

 

動物達を愛し、命を大切にする心を、

一人でも多くの人に共有したい。

 

それが、私の願い。

 

私は、今日もみんなの食事を準備する。

ここは小さい動物園。

それでもたくさんの命がここにはある。

 

私は知っている。

 

小さな行動でも、動物達にとっては大きな助けになると。