popoのブログ

超短編(ショートショート)

波と板と雪

朝日が昇る海辺

長男は力強くサーフボードを海に漕ぎ出す。

波に乗る彼は、まるで海と一体になったように軽やかに動き、

観客を魅了する。

彼にとってサーフィンは、

単なるスポーツではなく、人生そのものだった。

 

次男は、街中のスケートパークでスケートボードに夢中。

技を成功させるたびに、彼の顔には達成感が溢れる。

彼にとってスケートボードは、

自分を表現する手段であり、自由の象徴だった。

 

長女は、雪山を滑り降りるスノーボードに情熱を注ぐ。

雪の感触、風の音、スピード感…

全てが彼女を魅了する。

彼女にとってスノーボードは、

自然と一体になる喜びを与えてくれる存在だった。

 

三兄妹はそれぞれ違う競技に取り組んでいたが、

アスリートとして成長していくという

共通の目標を持っていた。

彼らは互いに励まし合い、支え合いながら、

日々練習に励んでいた。

 

ある日、長男はサーフィン中に

人と衝突してしまい、怪我を負わしてしまう。

落ち込み、反省をし、トラウマとなって彼を襲う。

しばらく海に入ることができなくなった長男は、

すっかり自信を失ってしまう。

 

次男は、スケートボードの大会に出場するが、

緊張のあまり実力を発揮できず、悔しい思いをする。

不甲斐ない自分自身に腹を立て、

それからというもの冷静さに欠けてしまった。

 

長女は、スノーボードの練習中に転倒し、

大怪我を負ってしまう。

医者からは、「もうスノーボードはできないかもしれない」

と言われてしまう。

言葉を失った長女は泣いてばかりいる。

 

三人が三人とも大きな壁にぶつかった。

 

「みんな誰もが困難に出会う。」

「やめたければ、やめればいい。」

 

「人生は一度きり。

でもしっかりと生きたなら一度で十分。

そう思える人生を進め。」

 

「一度失敗したからといって、

すべてが失敗するわけじゃない。」

 

これらの経験は彼らの成長の礎となった。

 

長男は、なぜ事故になってしまったか?を考え、

驕っていた自分に気が付く。

 

次男は、技術ばかり覚えていたが、

本当の弱さは自分自身だと気付く。

 

長女は、今できること。自分の夢。を

改めて考えて、リハビリに懸命に取り組む。

 

幾多の試練を乗り越えた三兄妹は、

それぞれ成長していく。

 

そしてついに、三兄妹はそれぞれ夢の一歩を実現する。

世界的なサーフィン大会で入賞する長男。

プロスケーターとして世界中を飛び回る次男。

復帰後、初の大会で金メダルを獲得する長女。

 

彼らは、夢を追いかけることの大切さを学んだ。

 

三人は、アスリートとしての活動を続けている。

まだまだ様々な苦労が彼らを襲うだろう。

でも彼らはそれ以上の情熱を持っていることを

私は知っている。

 

波と板と雪。

それらに人生を注ぐと決めた三兄妹の物語は、

これからも続いていくことだろう。