カフェの隣で、高校生の女の子二人がおしゃべりしている声が聞こえた。
「ねえ最近、彼氏の様子、気になるんだよね。」
「何かあったの?」
「いや。なにかあったとかじゃないけど。
彼氏が最近何を考えているのか、わからないから不安なんだよね。」
「そうなんだ。気にしすぎじゃない?」
「いや。本当なんか変なんだよねえ。」
「そうなんだあ。でも、みずきが彼の気持ちを考えることが大切だと思うんだよね。」
「でも、どうやって彼氏の気持ちを理解すればいいのかな?」
「うーん、言葉だけじゃなくて、行動や表情も見てみるといいかもしれないよ。」
「表情かあ。笑顔でいるときは、きっと幸せなことがあったんだろうなあ。」
「そうだよ。逆にちょっと沈んでいるときは、何か悩みがあるのかもしれないね。
みずきが彼のそばにいて、話を聞いてあげることも大切だよね。」
「そうだね。彼が話したくなるような環境を作ってあげなきゃだね。」
「でも、相手の気持ちを考えるときは、みずきの気持ちも大切にしなきゃだよ。」
「そうだね。お互いの思いやりを持ちながら、関係を築いていきたいな。」
「絶対に。彼氏の気持ちを考えることで、より深い絆を築けると思うんだよね。」
「なんかめっちゃ大人じゃん」笑
「大人じゃないし」笑
気付くと俺は耳を傾けていた。
「不安すぎて、どうでもいい男に電話する方がやばいし」
「ないない。そんなことは絶対ない。」
「だよね。それしたら友達やめるわ」笑
「えーやめてよ。ゆりに嫌われるとかムリ」笑
明るくて元気な2人の声はその後も俺の耳に入ってきた。
元気な2人の声になんだか明るい気持ちになれた。
それに…
俺からしたら、2人とも大人だよ!