popoのブログ

超短編(ショートショート)

古くからある屋敷

夜の深い時間、町は静まり返っていた。

若者たちは親しい仲間と集まり、廃墟となった古い屋敷の怪談話をすることになった。

屋敷は昔、独居老人が住んでいた場所であり、その老人は謎めいた死を遂げたという噂が立っていた。彼の死は未解決のまま、屋敷は闇の中に閉ざされた。

「その屋敷近いんだって。」「あそこだろ」「行ってみるか」

軽いノリだった。若者たちは今から屋敷に向かうことにした。

若者たちは怖がりながらも興味津々で屋敷に足を踏み入れた。

壁はカビで覆われ、廃墟は薄暗く不気味な雰囲気に包まれていた。

彼らは階段を上り、廊下を進んでいく。

すると、突然、奇妙な苦しそうな声が響き渡った。

「助けて…助けてくれ…」それは老人の声だった。

若者たちは恐怖に打ち震えながらも、声の元へと進んでいった。

「おい。ここか?」声は一室のドアから漏れていた。

若者たちはゆっくりドアを開けると、そこには老人の亡骸が横たわっていた。

「ワー!」驚きと恐怖が彼らを襲ったが、その時、声が再び聞こえた。

「私はこの家に縛り付けられている。誰か私の死の真相を解いてくれないか?」

若者たちは戸惑いながらも、彼の言う真相を追求することを決意した。

彼らは屋敷の奥深くにある古い書物や手紙を調べ始めた。

その過程で、彼らは次第に屋敷の過去の秘密を解き明かしていった。

老人は隠れた財宝を探している最中に、狡猾な盗賊によって殺されたのだということがわかった。「おい。財宝があるのか?」

ニヤリとした若者たちは、屋敷の奥深くに隠された財宝を探し始めた。

「あったぞ!」「本当にあった!」

「オレたちこれ持ち帰ったら億万長者じゃねぇ?」

彼らは古い書物や壊れかけた建物に苦戦しながらも、最終的に財宝を見つけ出した。

軽いノリで来た屋敷で見つけた財宝。

若者たちは、はしゃいでいた。

そして財宝を手にした瞬間、

ダダダダダダダダダダ・・・・

屋敷は突如として崩れ落ち、若者たちのいる部屋以外は全て崩れ落ちた。

当然帰りの通路も塞がれた。

「おい。ここ窓もないぞ」「扉もあかない」「どうするんだ」

その時だった。

再び老人の声が聞こえた。

「欲望まみれのバカどもめ。そこからは出られんぞ。」