popoのブログ

超短編(ショートショート)

小さな楽園

愛・希望・夢・感謝・・・

「ありがとう」「幸せです」「嬉しいです」「綺麗」・・・

私が心掛けていることはひとつだけ。

美しい言葉に触れること。

 

ある町で、おじいちゃんは孤独な生活を送っていた。

でも彼の心はいつも優しい思いでいっぱいだった。

おじいちゃんの趣味は花を育てること。

ある日、若い女性がその町に来た。彼女は初めての環境や知らない人々に戸惑いを感じていた。

そんな時、彼女は偶然おじいちゃんの庭を通りかかり、そこに咲く花々の美しさに心を奪われました。彼女は花々を見つめながら、おじいちゃんと言葉を交わす。

おじいちゃんは、彼女に人生の喜びや悲しみ、自然の素晴らしさについて話した。

彼女はその言葉に触れるたびに心が温まった。

だが、ある日、おじいちゃんの体調が悪化。彼は庭に出ることもままならなくなった。

彼女は、おじいちゃんのために何かできることを模索した。

彼女は、おじいちゃんの庭を見つめながら考えた。

「そうだ!」

彼女は、町の人々に協力を仰ぎ、

おじいちゃんの庭を新たな花々でいっぱいにしようと計画した。

人々は喜んで協力し、庭に様々な花々を植えるために種を持ち寄った。

庭は次第に色とりどりの花々で溢れ、まるで生き生きと踊るような光景となった。

そして、家の中から何とかおじいちゃんを外に。

すると、その庭を見たおじいちゃんの目に涙が浮かびました。

美しく咲いた色とりどりの花。そして何よりも・・・人々の善意と愛情。

自分の小さな楽園が大切に育てられたことに感動した。

「ありがとう。本当にありがとう。」

おじいちゃんは彼女に感謝の言葉を伝え、彼女もまたおじいちゃんの優しさと美しい言葉に感動した。

おじいちゃんの庭は、人々にとって心の安らぎをもたらす場所であり、美しい言葉が生まれる場所となった。

「ねぇ、おじいちゃん。この庭、みんなに何て呼ばれているか知ってる?」

「『微笑みの庭』みんなそう言うんだよ。」