popoのブログ

超短編(ショートショート)

始まった

春の日差しが降り注ぐ中、

僕は中学校の校門をくぐった。

 

まだ着慣れない制服に身を包み、

少し緊張しながら歩く。

不安な僕は周りをキョロキョロ見る。

 

小学校の卒業式から数ヶ月が経ち、

なんとなく過ごしていた日々も今日で終わりを迎える。

これから始まる中学校生活は、

小学校とは比べ物にならないほど忙しいと聞いた。

勉強も難しくなるし、部活も始めようと思っている。

 

校舎に入ると、体育館で入学式が行われた。

壇上では校長先生が挨拶をしているが、

耳に入ってこない。

頭の中は、これから始まる新しい生活への期待と、

少しの不安でいっぱいだった。

 

式が終わると、教室に移動して担任の先生を紹介された。

先生は明るく優しい雰囲気で、少し緊張がほぐれた。

その後、クラスメイトと自己紹介をした。

「よろしく。」

隣の席の子と最初の会話を交わす。

これから一緒に勉強したり、遊んだり

青春が始まる。

そんな期待が湧いてきた。

 

教室を出て、屋上へ行ってみると、

町を見渡すことが出来た。

ふと小学校の校舎が目に入った。

あの校舎で過ごした6年間は、

決して忘れることはないだろう。

そんなことをふと思う。

と同時に、少し大人になったと感じる自分がいた。

 

「ただいま!」

「どうだった?」

早速、母さんがそう尋ねる。

「楽しかったよ。」

そう答えると、母さんは微笑んだ。

「よかったぁ。」

母さんもきっと不安だったんだな。

そう思った。

 

 

中学校生活は、想像以上に充実していた。

勉強は難しかったが、友達と一緒に頑張ることで乗り越えられた。

部活も始め、新しい目標に向かって努力した。

 

時には失敗したり、挫折したりすることもあったが、

その度に周りの人に助けられ、成長していくことができた。

 

中学校生活を通して、僕はたくさんのことを学んだ。

勉強することの大切さ、仲間と協力することの大切さ、

そして自分の目標に向かって努力することの大切さ。

 

そして、何よりも大切なのは、

自分自身を信じることだということを学んだ。

 

中学校生活は、僕にとってかけがえのない時間だった。

 

こんな僕に出会うのは

まだこれから先の話。