popoのブログ

超短編(ショートショート)

繰り返される日々

町の外れにある古びた団地。

ここが俺の家。

俺は孤独な生活を送りながらも、夜な夜な町の中を歩き回っていた。

ある晩、俺は遠くから不気味な声が聞こえるのに気付いた。

その声は人の声とは明らかに違い、何か邪悪な存在のものだった。

好奇心が勝った俺は、声の方向に向かって歩き出した。

俺が声に近づくにつれ、空気はどんどん冷たくなり、悪寒が身体を覆った。

そして、辺り一面が暗闇に包まれているのを感じた。

俺は不気味な光が漏れる小さな家を発見した。

家の周りには不気味な花が咲き乱れ、それらの花は人の形に似た形状をしていた。

俺は恐怖を感じつつも、また好奇心が勝り、その家に入ってみることにした。

家の中は静寂に包まれていた。

暗闇の中、何かが動く音がするのを感じた。

俺は懐中電灯を手に取り、光を照らした。

するとそこには、何十もの人形が並べられ、壁には奇妙な絵が描かれていた。

俺は恐怖に包まれながらも、人形たちを観察し始めた。

すると、俺は驚愕の事実に気付いた。

人形たちは一瞬だけ、微かに動いているのだ。

人形たちは目を光らせ、俺に向かって微笑むかのように見えた。

俺は恐怖に取り憑かれ、家から逃げ出した。

走り出すと、また不気味な声が聞こえてきた。

声は俺を追いかけ、背後で囁いた。

「決して逃げ切れないよ。」

俺は逃げた。必死に逃げた。

気付くと俺は、巨大な墓地に辿り着いた。

墓石を見る。

墓石の上には俺の名前が刻まれていた。

そう。俺はすでに死んでいたのだ。

俺がその場に倒れ込むと、墓石から腐臭が漂い始め、骸骨の手が地上に伸びてきた。

俺は吸い込まれるように墓石に。

意識がなくなり、しばらくして再び目覚めると、そこは町の外れにある古びた団地。

そしてまた今日も夜な夜な町を歩き回る。

俺の魂は永遠に迷い続け、闇の中で恐怖に囚われる運命を辿るのだった。

もし俺に会ってもついてくるなよ。