popoのブログ

超短編(ショートショート)

ジュース

2人の兄妹、レオとサラは学校から帰る途中、

珍しい自販機を見つけた。

「このジュース飲みたい!」サラは一本のジュースを指さした。

「変わったジュースだな。」珍しいジュースが並ぶ自販機を見て、

レオはポケットからお金を出した。

ガタン。「はい。サラ。帰ってから飲むんだぞ。」「うん!」

2人はまた手を繋ぎ歩いて家へ帰った。。

ところが、家に着くと、サラは高熱を出してしまった。

母は心配して病院に電話をかけ、慌ててみんなで家を出た。

治療を受け、横たわるサラ。

レオはサラの側に座り、心配そうな顔をしていた。

レオはサラのために何かできることはないか考えた。

「そうだ!」(サラが楽しみにしていたジュース)

レオは急いで家に戻り、ジュースを手に持った。

再び病院に向かうレオ。(サラ待ってろよ)

はあはあ。「おにいちゃん。」

「サラ。目、覚ましたか。大丈夫か?」

「うん。」うっすら目を開けているサラにレオはジュースを差し出した。

「おにいちゃん…わざわざ取りに?」

レオは微笑みながら言う。「サラ、大切なのはジュースじゃなくて、サラの笑顔だよ。サラが元気になってくれるなら、俺は嬉しいんだ。」

サラはレオの言葉に微笑み、ジュースを受け取った。

「ありがとう、おにいちゃん」

その後、サラは少しずつ回復し、元気を取り戻していった。

 

「サラ!今日は何飲む?」

「このリンゴのジュースにする!」「おにいちゃんは?」

「そうだなあ…」

「おれも一緒のジュースにするよ!」