美しい自然に囲まれ、ここでは静かな穏やかな日々が流れている。
村の人々はみんな仲が良く、助け合いながら暮らしていた。
わしはずっと昔からこの村に住んでいる。
最近、自分が歳をとったことを感じることが増えた。
腰の痛み、体力の衰え。
それでもわしは、自分のペースでやれることをやる。
特別なことはしない。
わしは息子に、孫に、家族に、村のみんなに、こう言う。
「自分たちの日々の中で幸せを感じる瞬間を見つけ、共有しよう。」
みんなは、朝の静かな散歩で見る朝露の美しさや、
夕暮れ時の空の色彩の美しさに感動し共有した。
庭の花々が風に揺れる姿や、子供たちの笑い声に、
日々の出来事に感動し共有した。
それらはまた、聞いたみんなの心を和ませた。
穏やかな毎日のなかで、みんなで食事をすることを楽しむようにした。
みんなで調理を手伝いながら、おしゃべりに花を咲かせ、笑い声が響く。
食卓の上には、地元の食材を使った美味しい料理が並ぶ。
それらはいつも、みんなの心を温かくした。
特別なイベントや大きな出来事がなくても、
穏やかな日常こそがわしの幸せだ。
村のみんなも、今ではそれに気付いている。
わしは決して裕福ではない。
それでも仕事に追われることはない。
それでも時間に追われることはない。
最低限必要なことだけ、必要な時に、自分のペースで生きている。
穏やかな日が、わしに幸せを感じさせてくれる。
それで充分。
今日もこの小さな村では、特別なことは何もない。
みんなが穏やかな日を過ごしている。