私の名前はさくら。
私の楽しみは老人ホームを訪れること。
おじいちゃんやおばあちゃん。
いつも明るく笑顔をくれる。
でもどこか寂しそうで孤独感を感じる。
私はひとりのおばあちゃんと、とても仲良くなった。
おばあちゃんは、いつも家族の話をしてくれた。
息子さんが、お仕事で大変なこと。
息子さんの奥さんが、とても料理が上手なこと。
お孫さんが、最近覚えたこと。
おばあちゃんは嬉しそうに話してくれた。
私はおばあちゃんの話に元気をもらっていた。
ある日、私は仕事で転勤になった。
おばあちゃんとも涙で別れた。
引っ越ししてからは、少し忙しかった。
片付けや新しい職場での作業。
街に馴染むにも時間がかかった。
ちょっと疲れた。
おばあちゃん元気かな。
そうだ!手紙を書こう。
私はここでの新しい生活を手紙にした。
おばあちゃんへの思いや励ましの言葉も手紙にした。
そしてその手紙には
私の手で、この街の風景や花を描いた。
私は時折、涙を浮かべながら
私は時折、笑顔で。
最後の締めくくりは
「おばあちゃん。また会いに行くね。」
と桜の花びらを添えた。