popoのブログ

超短編(ショートショート)

動乱の刃

時は幕末、京都。

浪士隊が跋扈し、治安は悪化の一途を辿っていた。

そんな中、我が隊は幕府の命を受け、浪士たちの取締りを行っていた。

 

平助は、幼馴染と共に組に入隊する。

剣の腕は確かだが、まだ若く、世間知らずな平助。

「もう限界だよ。疲れたぁ。」

「頑張れよ。この国を守りたいんだろう?」

「ああ。でもこんなにきついとはなぁ。」

厳しい訓練と過酷な任務に戸惑いを隠せない。

 

そんな中、平助はある会話を聞いてしまう。

「いいか。二人になった時を狙うんだ。」

「誰にも気付かれやしないさ。」

「失敗したら、あの方に殺されるぞ。」

 

平助は、組内部に潜む陰謀に気付く。

それは、組を内部から潰そうとする勢力によるものだった。

平助は、仲間たちと共に、陰謀を阻止しようと立ち上がった。

 

「あいつらは、所詮下っ端だ。」

「首謀者を探ろう。」

 

平助たちは、陰謀の首謀者である浪士を探し始める。

しかし、巧妙な手口で正体を隠し、暗躍していた。

 

ある夜、平助たちは首謀者の隠れ家を見つけ出す。

「どうやら、あそこが拠点となっているようだ。」

「よし。乗り込もう!」

 

ガラガラ!ダン!

「動くな!」

 

しかし、既に姿を消しており、

代わりに、組の隊士が殺害されているのを発見する。

「くそっ!遅かったか。」

 

首謀者は、組内部に潜む密偵を使って、

情報を集め、暗殺を繰り返していた。

平助たちは、内部に首謀者の仲間が多くいると悟り、

調査を開始した。

 

そして・・・

 

遂に首謀者を見つけ出した。

正体は、組の副長だった。

 

「なぜ?あの方が・・・。」

 

副長は、幕府の腐敗を嫌い、

組を利用して幕府を倒そうとしていたのだ。

 

「くそっ。」

「何を怯んでいる。この国を守るんだろう?」

「誰だろうと関係ない。あいつは反逆者だ。」

「よし!いこう!」

 

平助たちは、その計画を阻止しようと決意する。

 

「おりゃぁぁぁぁ!!」

 

しかし、副長は圧倒的な剣技で、平助たちを圧倒する。

 

「お前らごときに斬られる俺ではない。」

 

絶体絶命のピンチに陥った平助。

 

その時だった。

「誰の仲間に手をあげている?」

 

隊長が現れた。

 

勝負は一瞬だった。

 

「隊長・・・」

 

 

 

副長の死によって、組は大きく揺らぐ。

しかし、平助たちは、精神を強く保ち、

新たな時代へと歩んでいく。

 

数年後、明治維新が起こり、幕府は倒された。

組は解散となり、隊士たちはそれぞれの道を歩んでいく。

 

平助は、組での経験を生かして、

新しい政府で働くことを決意する。

 

「俺はこの国を守るんだ!」

 

彼は、かつての仲間たちの思いを胸に、

未来の日本を築き上げていく。