学校の校庭に集められた部員たち。
「なにかあったの?」「あれ?先輩たちは?」
「撮影でもあるんじゃない?」
僕たちはなぜ集められたのかわからない。
みんなで様々な憶測が飛び交っていた。
その時だった。
「え?なにこれ」
空を舞う無数の紙飛行機。
その一つ一つが僕らのもとへ落ちてくる。
「あ!あそこ!」
一人の部員が指さす方を見上げると
先輩たちが立っていた。
僕たちは飛んできた紙飛行機を拾い上げた。
そこにはこうメッセージが書かれていた。
「君たちがこの場所を支えていくんだ」
「部活動はただの活動じゃなくて、一生の思い出だ」
「きっと素晴らしい未来が待ってるから。」
「自信を持って進んでいってほしい」
「新たな仲間や挑戦が待っているはずだ。」
「失敗してもいい。それが成長への第一歩」
「君たちは強く、頼りになる仲間がいる。」
「どんなことがあっても、前向きに立ち向かってくれたら嬉しい。」
「俺たちはいつでも応援しているよ!」
「これからは君たちの時代だ!」
「ありがとう。君たちと過ごした日々は本当に幸せだった」
1枚1枚ていねいに先輩たちの字で書かれていた。
そしてスピーカーから先輩の声が聞こえた。
「みんな!これが俺たち卒業生からの最後のメッセージ。
頼りない俺たちだったかも知れないけど
いつも仲間のことに真剣に向き合ってきた。
怒った日々も、笑った日々も、泣いた日々も、
俺たちは忘れない。ありがとう!
みんな。本当に素敵な時間をありがとう。」
これからは僕たちが先輩たちの想いを継いでいく。