popoのブログ

超短編(ショートショート)

二人の幼女と二頭の馬

幼女2人がそれぞれ自分の馬に乗っていた。

幼女たちはお互い負けず嫌いで、

つまらぬ口論をしていた。

そこに通りがかった王様たち。

王様はにっこり笑いながらこう言った。

「2人で馬に乗ってレースをしてみないか?

勝った馬の主に宝を与える。

ただし、後でゴールした方を勝ちとする。」

2人の幼女は絶対に負けない!と

先にゴールしないよう、レースを始めた。

だがどちらも勝ちたい為に、のろのろとしている。

このままでは、いつまでも勝負がつかない。

そこに王様と一緒にいた僧侶が一言。

「・・・。」

それを聞いて、幼女たちは動いた!

2人はものすごい速度でゴールへ向かっていった。

 

『いったい、僧侶は何と言ったのだろうか?』

 

 

ここからは余談だが、

 

王様は「結局仲の良い2人だな。」

そう言って、二人の向かうゴールへ

2人分の褒美と共に向かった。

きっと幼女たちは

こうやって友情をはぐくむのだろう。