popoのブログ

超短編(ショートショート)

卵かけご飯

父は工場で働いていましたが、給料は少なく、

母はパートで働いて家計を支えていました。

大変な毎日を繰り返す日々でしたが、

いつも私に笑顔で用意してくれるご飯。

それが「卵かけご飯」でした。

 

私は、卵かけご飯を食べると、

お腹がいっぱいになるだけでなく、

幸せな気持ちになれました。

それは、母の愛情が詰まっていたから。

 

ある日、私は学校から帰ると

母がいつものように卵かけご飯を用意してくれていました。

私は、すぐに食べようとしました。

しかし、母は私に「ちょっと待って」と言いました。

そして、卵かけご飯の上に、小さな花を飾りました。

 

「これは、お母さんがあなたのために作った花だよ」

「ちゃんと食べられる花だから安心して」と微笑みました。

私は、母の優しさに心が温まりました。

そして、その卵かけご飯を、いつも以上に美味しく感じました。

 

この話を聞いて、皆さんはどのような感想を持たれたでしょうか?

 

花を飾った卵かけご飯は、決して豪華なものではありません。

しかし、その卵かけご飯は、母の愛情が詰まった、かけがえのないご飯です。

母の愛情が、どんな形でも伝わるもの。

貧しい家庭に生まれても、愛情があれば、幸せを感じることができる。

この話は、そんなシンプルなメッセージを伝えています。